
自身の入院とリハビリの経験から理学療法士を目指した茅野みつきさん。自身が感じる3年制の魅力や、確立した自分なりの勉強法、長期実習で得たことなどを語っていただきました。
3年制コース 3年
茅野みつき さん


──茅野さんが理学療法士を目指したきっかけについて教えていただけますか?
理学療法士を目指すようになったきっかけは二つあります。一つは、同居していた祖母がパーキンソン病で入院や通院をしていた際に、リハビリをしてくれる理学療法士という職業の存在を知りました。そのときの私は中学生くらいの時期だったのですが、私たち家族にも色んなお話をしてくださったことを憶えています。
もう一つのきっかけは、高校1年生になって自分自身が入院した際に、リハビリで直接理学療法士の方にお世話になった経験です。1ヶ月くらいリハビリを行ったのですが、そのときに「今度は自分が勇気を与えてリハビリをする側になりたい。私も理学療法士を目指したい」と強く思いました。
入院当時はコロナ禍の真っ只中で、お見舞いも禁止されていて、だからといって通話が許可された談話室まで行くのも困難な状況でした。人と話すという行為自体、1日に数回、看護師さんが来てくれたときにある程度。ラフな感じでざっくばらんにいろんな話ができたのが、唯一理学療法士の方だったのです。そういう他愛もない雑談にどれだけ救われたか。本当に理学療法士の方に支えられた1ヶ月でしたし、大げさではなく本当に私の命の恩人だなと思いました。

──理学療法士を養成する学校のなかから、茅野さんが専門学校東京医療学院を選んだ決め手を教えてください。
理学療法士になるという目標ができたのが高校1年生と早かったこともあって、オープンキャンパスや学校見学は、どの学校も複数回行くようにしました。そのなかで直感的に感じたことは、「専門学校東京医療学院が一番雰囲気が明るかった」というものです。生徒同士以上に、なによりも先生方の雰囲気がすごく明るかったことが意外で、これから何年も通うことになるわけですから、そこは大きなポイントになりました。授業風景を見学させていただいて、他校と比べても「先生と生徒の親密さ」が伝わってきました。それ以外にも、やはり少人数制というのがとても魅力的でした。それは「クラスメイト全員で一丸となって頑張れる環境」ということで、実際に入学後、普段の授業や試験前など分からないところを気軽に相談し合えるクラスメイト居るのは、とても心強く感じています。
──茅野さんが受験されたのはAO入試ですか?
専門学校東京医療学院を受験しようと決めたのは高校2年生の冬のことでした。それもあってAO入試の1期を受験しました。AO入試1期は6月上旬が試験日で、そこから5日以内には合否が決まりました。入学する翌年4月まで9ヶ月近くの時間ができたこともあり、そのぶん残りの高校生期間を資格習得などに充てることができました。英検、中国語検定、HSK、秘書検定を取得することができましたし、たくさんアルバイトをして、旅行にもでかけたり、やりたいと思ったことをそのまま実行に移したという日々でした。
もちろん、学校主催の入学前勉強会にも参加しました。入学後にどういう勉強をするのかわからなかったので、勉強会で事前にある程度教えていただくことで、(理学療法士の)国家試験受験のための長いロードマップの入り口に立つことができたと思います。ゴールまでのある程度の道筋がそのとき見えたことで、入学後の勉強もスムーズにいきました。

──茅野さんはいま3年生の5月で、長期実習を間近に控えているわけですが、ここまでの学生生活を振り返って一番印象に残っているエピソードを教えてください。
私が1番印象に残っているのは、2年次に行った「解剖教室見学実習」です。学校が提携している大学医学部の解剖学教室へ行って、ご献体を拝見するという内容です。それがすごく勉強になりました。教科書で得ていた知識が、現実のものとして実際に目にすることで、人体の構造をしっかりと理解することができましたし、改めて人間の命について考えるきっかけとなりました。命の尊さを実感したうえで理学療法士として社会に出ることができてよかったと思っています。クリニックに入職して、毎日たくさんの患者さんと接していると、もしかしたらそういう当たり前の事実が抜け落ちてしまうかもしれないと早い段階で気づくことができました。
──東京医療学院の学生は「先生との距離の近さ」に魅力に感じています。先生との関わりは実際いかがでしたか?サポート体制万全でしたか?
とても実感しています。入学するまでは半信半疑でしたが、実際に距離が本当に近く、授業外の時間にも質問や実技練習を行って頂けるので、授業内に質問したりするのが苦手な人でも、積極的に取り組んでいけると思います。
その部分は期待以上でした。入学するまでは半信半疑なところもありましたが、実際に授業を受けていても先生との距離が本当に近いと感じます。授業でわからないことがあったりしたら、その日のうちに聞けますし。授業外の時間にも質問の回答や実技練習を行っていただけるので、授業中に質問したりするのが苦手な人でも積極的に勉強に取り組んでいけると思います。それは担任の先生だけでなく、皆さん聞きに行ったら教えていただけますね。すごいなと思ったのは、そのときすぐに質問に答えられなかった場合でも、しっかりと質問内容について調べていただいて、後日わかりやすく教えてくださる点です。

──あらためて、茅野さんが感じる3年制の魅力について教えていただけますか?
4年制の養成校もたくさんあるんですけど、やっぱり私は1年でも早く臨床の現場に出たかったという想いが強かったです。1年間を机に向かって勉強するのと、1年間を現場で経験を積むというのでは、同じ時間でもその先が全然違ってくると感じました。ですので、進路選択の際には3年制の学校に絞って選んだ経緯があります。
もちろん3年制の勉強は大変じゃないって言ったら嘘になります。4年制よりもカリキュラムも詰まっていますし。それでも、1年生のときからコツコツ勉強を続けていれば、2年生になると“わかる喜び”が増えて、それが積み重なっていきます。3年生になったいまは、勉強がすごく楽しく感じていますし、それが身についているということも今まで以上に実感しています。
──茅野さんなりの勉強法はどういったことを実践していますか?
私がやっていることは、「授業中はノートを取らずにひたすら先生の話を聞く」というやり方です。というのも、私自身、文字を読んでもなかなか憶えることができないタイプで、まずは集中して先生の話を聞きます。そして、放課後や帰宅後に授業内容を思い出しながら、教科書や配布されたプリントを見ながらノートにまとめるという作業をしています。インプットとアウトプットをしっかり切り分けるこの方法は、割と入学当初からやっていて、いつしか習慣化できるようになりました。これはAO入試合格後の時間で資格取得にハマったときに痛感したことで、資格の勉強時も参考書を読みながらやってみるものの、それが本当に辛くて憶えられなかったということがありました。授業中は先生が要点をまとめて話してくれるので、個人的には聞くことに集中することをおすすめします。

──2月には4週間の評価実習を経験されました。このときの実習での印象的なエピソードなどはありますか?
初めての長期実習は、その渦中はとても大変だなと思っていたのですが、終わってみるとすごく楽しかったと感じています。今までの授業で勉強をしてきたことを実際に見ることができる大変貴重な機会で、とても勉強になり、あっという間に4週間が過ぎ去り、最終日を迎えました。当初に感じていた、一緒に勉強を頑張っていたクラスメイトたちから離れて1人で過ごすことの心細さが嘘のようです。
私の実習先は埼玉県にある急性期病院でした。生命の危険に瀕した患者を受け入れる3次救急(高度救急医療)の病院なので、毎日のように救急車が何台もやってくるという状況です。私がいた4週間のなかでも、最初に介入したときは寝たきりだった患者さんが、最後に介入したときには歩けるようにまでなっていて、改めて理学療法のすごさを目の当たりにしました。
本当にあらゆる疾患の方を診る病院だったことも良かった点です。色々な病気の患者さんがいらっしゃって、教科書に載っている疾患の方でも決して教科書に書かれている通りではない。人の数だけ症状はあり、同じリハビリなどないのだということを身をもって知ることができました。
さらに、学校のフォローアップとして実習後に学内発表が設けられています。これがあることによって、実習に行ったきりではなく、より学びを深める機会になりました。
──現時点で、茅野さんが目指す、理想とする理学療法士像について教えてください。
自分が入院していたときの経験から、理学療法士という仕事の重要性は身をもって理解しているのですが、ただ単にリハビリをするだけでなく、人として患者さんに寄り添えるような――その方の人生を変えるというと大袈裟かもしれませんが――人生を前に向くことができるお手伝いができる理学療法士を目指していきたいと考えています。そして、ゆくゆくは臨床以外にも研究にも携わり、ある疾患に対してこういう理学療法のアプローチが効果があったといった論文発表もしていきたいですね。