オープンキャンパスはコチラ 資料請求 お問合せ アクセス
Each Story

専門学校東京医療学院教員
横浜市スポーツ医科学センター勤務(非常勤)
和田 桃子先生

スポーツの最前線で理学療法士として活躍。また、東京医療学院の教員として、次世代の理学療法士を育成 。「人柄」や「空気を読む力」を重視し、学生には相手を思いやることの大切さと確かな技術を伝えています。

My History

和田先生のキャリアの
あゆみにフォーカス

  • 2008/04
    横浜市
    スポーツ医科学センター入職

    様々なスポーツに関連する傷害のリハビリテーションや、アスリートの手術後における競技復帰までの一連の過程を経験させていただきました。ほかには、各世代のカテゴリー(中学、大学、アンダーカテゴリー、社会人)のバスケットボールチームに帯同し、年代別でのサポートの役割に違いがあることを学びました。

  • 2011/04
    八王子
    スポーツ整形外科入職

    様々なスポーツに関連する傷害のリハビリテーションや、アスリートの手術後における競技復帰までの一連の過程を経験させていただきました。ほかには、各世代のカテゴリー(中学、大学、アンダーカテゴリー、社会人)のバスケットボールチームに帯同し、年代別でのサポートの役割に違いがあることを学びました。

  • 2017/04
    バスケットボール女子日本リーグ(WJBL)に所属する
    アイシンに常勤トレーナーとして入職

    寮に入り、選手と共に生活しながら、チームのサポートとは何か、を学びました。このときは、最も悩んだ時期であると同時に、チームスポーツの素晴らしさを経験させていただいた時期でもあります。

  • 2017/04
    バスケットボール女子日本リーグ(WJBL)に所属する
    アイシンに常勤トレーナーとして入職

    寮に入り、選手と共に生活しながら、チームのサポートとは何か、を学びました。このときは、最も悩んだ時期であると同時に、チームスポーツの素晴らしさを経験させていただいた時期でもあります。

  • 2023/06
    専門学校東京医療学院着任

    主として働く場所が、スポーツ現場から教育現場へと移行しました。自分自身が現場で活動する立場から、育成する立場になったことにより、「伝える難しさ」に直面しています。学生さんを、一人前の理学療法士として社会に送り出すために、学生さんが個々の課題を乗り越えられるようサポートしてまいります。

  • 2023/09
    アジア競技大会帯同

    日本選手団のトレーナーとして帯同させていただきました。トップ選手の試合前日の身体トラブルへの対応、テーピング対応などを経験し、緊張感溢れる現場であったことを今でも強く覚えています。

  • 2023/09
    アジア競技大会帯同

    食事はビュッフェ形式のため、好きなものを好きなだけ食べました。

  • 2024/08
    パリオリンピックの
    サポートスタッフとしての帯同

    選手村外の日本選手団が利用するコンディション施設でのお仕事をさせていただきました。試合直前、直後のコンディショニングとして利用する選手・スタッフへのサポートを主とした活動でしたが、メダルを取得して喜びを報告しに来てくださる選手、敗退してもなお、次に向けて意気込む選手など、選手皆さんの喜怒哀楽が入り混じった空気感を味わうことができました。

My Story
プロスポーツ現場で得た経験を
教員の立場で生徒に還元する

プロスポーツのチームトレーナーとして

――ここでは、和田先生のキャリアの柱であるスポーツのお仕事について詳しく話をお伺いします。2017年から和田先生は、プロスポーツのチームでトレーナーを務められるようになったのですが、この時の経緯について教えてください。もともと和田先生のキャリアにおける目標としてスポーツチームへの帯同があったのでしょうか?

 彼島さんがインタビューでたびたび名前を挙げられていた横浜市スポーツ医科学センターの上司に、私も機会をつくっていただきました。上司は「理学療法士はどんな経験も積んだ方がいい」というポリシーを持っていて、「バスケットボールチームの常勤トレーナーとして働いてみないか?」と声をかけていただきました。
 実は、理学療法士を目指した当初は、スポーツに対してそこまで興味を示してはいなかったんです。どちらかといえば、高齢者の転倒予防の領域に進みたいと思っていました。それが専門学校に入学して受け持っていただいた担任の先生が、プロのチームも診られているようなスポーツに関わる理学療法士の方でした。それに加えて、私が行っていた専門学校の臨床実習先に、今勤務している横浜市スポーツ医科学センターがあり、そこに運良く入職することができました。担任の先生から受けた影響や勤務先がやはりスポーツに特化したクリニックであったということは大きいです。

メディカルトレーナーになることへの葛藤

――プロスポーツのメディカルトレーナーになることに対して、和田先生は葛藤などはありましたか?

 それは結構ありました。派遣先は、常勤の医師の先生がいらっしゃらないチームでした。つまり、怪我をした選手のファーストタッチを私が担当することになります。バスケットボールはコンタクトも多いので、当然ながら生じる怪我も多くなります。今までは整形外科クリニックで理学療法士として勤務し、医師の診断のもとにリハビリテーションのプログラムを組んで実施してきたわけですが、その流れが無くなることで一気に責任が増す怖さがありました。それ以外にも、そのときは週2日ほどチームに帯同することになったのですが、「自分自身の知識や技術がプロレベルで通用するのか?」という恐怖があったことを憶えています。それでも、「今違う世界に飛び込まないと絶対に後悔する」という思いが強く、決断しました。

理学療法士のスキル以外に求められたもの

――実際にチームに帯同していくと、和田先生が予想もしなかったことも起きたと思うのですが、そのあたりは振り返ってみていかがですか?

 整形外科クリニックで働きはじめたときは、いわゆる捻挫や肉離れといった疾患に対するリハビリテーションが中心でした。それがチームに入ってみると、症状よりもむしろメンタル面のケアが大事であるということを痛感しました。理学療法士が担当する領域とは異なりますし、自分自身も全く勉強していなかったことです。それでも、メンタルが落ちてしまった選手に対してどういうアプローチでケアをしていくのかということを学ばせていただきました。
 「勉強していない分野なので私にはわかりません」では済ませられません。普段から接する機会が多い理学療法士だからこそ、弱音の部分も吐露してしまうということもあるでしょうし、それは信頼してもらっている証でもあると思いますので、それに応えたいと思うのは当然です。

――和田先生はそれをどうやってクリアしていったのでしょうか?

 実は、バスケットボールチームに帯同していた時は、選手たちと一緒の寮で生活をしていました。それが条件の一つだったのですが、「その環境であれば選手の皆さんが365日相談できるようにしよう」ということを心がけました。メディカルトレーナーとして加入して最初の1~2年は、選手とスタッフからの信頼をどのように得るかに特化して頑張っていましたね。心の距離をいかにして近づけられるかということを大事にして。そういった意味では同じ場所で生活することは、現場でしか顔を会わせない関係以上に絆が生まれると身をもって実感しました。  ちなみに他の条件が「車を持つこと」でした。当時の私は免許を持っていなかったので、急いで教習所に通ったことを憶えています。条件だけみるとハードルは高いと思いますが、「それくらいやらないとプロチームのメディカルトレーナーにはなれないんだ」という気持ちもあったので、むしろ「やってやるぞ!」という意気込みでした。

教員として生徒に世界の最前線を伝える

――現在、和田先生は専門学校東京医療学院の夜間部教員として教鞭を取っていらっしゃいます。働きながら夢を追うさまざまな世代の学生を受け持っている身として、トップアスリートのケアをする立場から世界の最前線をどのようにお伝えされているのでしょうか?

 この質問は非常に難しいですね……。まず、理学療法士の基本はできて当たり前です。そのうえで世界でやっていきたい、トップアスリートのケアをしたいと思うならば、絶対に「人間性」が重要であると生徒には伝えています(世界の最前線を語れるほどの仕事はできてないとは思うのでおこがましいと感じることもありますが)。
 基本の挨拶や礼儀作法、マナーとなる部分。トップアスリートの選手はそれらを絶対に身につけているので、そこができていないとまず対等な信頼関係を結ぶことができませんし、いずれ関係性は破綻してしまうと思います。人間性がないとまず体を預けるパートナーとして選んでいただけませんし、「あの人には診てもらわなくていいです」と普通に言われる世界であることを学生さんには知ってもらいたいと思っています。
 ある程度の水準の知識や技術は、理学療法士であれば当たり前に持っています。そこからどんな技術を持ち、周囲から抜き出た力を持っているかが大切であることを伝えています。スポーツに関わりたいと考えている学生さんもたくさんいるのですが、契約の部分でもあるためすべてを話すことは難しいので、伝えたいけれど伝えられないもどかしさを感じながら授業をしています。

ナショナルチームの現場で得た経験を還元する

――先ほどのお話をさらに深掘りさせてください。ナショナルチームの現場も多々経験されている和田先生は、プロの現場で求められることや立ち振る舞い、仕事に臨むために大切な準備などをどのように生徒の皆さんにお伝えしているのかとても興味があります。

 先ほどの人間性を身につけることの重要性に関連して言えば、「一番最初教室に入ったときは必ずクラスメイトに挨拶をする」といった基本的なところを一番大事にしてほしいと伝えています。あとは、「自分の言葉に対して相手がどういう反応をするのかをしっかり見てください」という話もしています。この部分は、スポーツの世界に関わらなかったとしても、患者さんに関わるすべての理学療法士は絶対に必要な要素になります。「自分が言ったことによって相手を傷つけているのではないか」ということを必ず気にするようにとクラスのみんなには伝えています。

プロスポーツの現場では「空気を読む力」が必要

――それ以外に和田先生が生徒に伝えていることはありますか?

 他に伝えていることは「空気を読む」ことの重要性です。これはプロスポーツの現場で必ず求められることだと思っています。選手は常に勝ち負けの世界で戦っているため、体も心も疲弊します。勝ったとき、負けたとき、次があるのかないのかによってその場の空気はいくらでも変わります。そのようなときに、「どのタイミングでどのような声かけをするのか」を私自身は最も大切にしてきました。  どんなに高い技術を持っていても、空気の読めない発言をすると瞬時に信頼を失います。信頼関係を築くことは容易くありませんが、関係を崩すのはまさに一瞬です。自分自身が何のために、どのような立場でその現場にいるのかを理解して動ける理学療法士こそが、現場で真に役立つセラピストなのだと思います。そのために求められる準備としては、施術する選手がチーム内でどのような立場にいるのか、決勝に向けた試合なのか予選なのかなどを逐一確認しておく必要があります。  私が受け持っているのは夜間部ですので、学生の皆さんの世代も幅広く、社会人の方も多いですが、いきなり上記のような話をしても自分ごととして考えることは難しいと思いますので、まずは「相手の気持ちを慮ることを大事にしてください」と伝えるようにしていますね。

Each Story

東京医療学院にまつわる理学療法士達。
シビアなスポーツの現場で活躍するそれぞれの物語は、臨場感抜群。
これから理学療法士を目指す人達には必見のコンテンツ!

  1. Number 02

    プロスポーツ現場で得た経験を教員の立場で生徒に還元する
  2. Number 01

    スポーツに関わるという目標それを叶えたストイックな姿勢
Sports Cross Talk.

スポーツの最前線の現場で
理学療法士として活躍する
彼島さんと和田先生。
二人の想いを語り合うスペシャル対談を
お届けします。