こんにちは!
専門学校東京医療学院では、2年次「臨床運動学」の授業で「歩行分析実習」を行っています。
「理学療法士は動作の専門家」と言われますが、健常動作の知識を持った上で、
個人がどんな目的で動作を行おうとしていて、障害や制限のある身体部分をどうやって補おうとしているのか、
という個人の動作戦略を本人になったつもりでイメージし、対象者の動作パターンを紐解いていくスキルが求められます。
当校では、Noraxon社製の「ultium」という3次元動作解析装置を使用し、
歩行時の関節角度と筋活動をリアルタイムで記録し、グループで分析していきます。
まずは、何も制限しない健常歩行のデータを取り、続いて右脚の股関節、膝関節、足関節のいずれかをテーピングで固定した異常歩行のデータを取り、
どの関節にどれくらいの差が生じるかを分析することで、歩行のどのタイミングで異常パターンが生じるかを分析します。
異常パターンは、固定した一つの関節だけでなく、他の関節や反対側の脚、頭部や体幹の傾き、手の振りの大きさなど全身に影響を及ぼし、
結果的に歩行速度および歩幅の低下につながります。
学生達は、1年次の「運動学2」という授業で覚えた健常歩行を8つの区間に相分けした「歩行周期」の各相における、
関節角度、各相の役割、筋活動、などの知識をフル活用して分析していきます。
毎年実施していますが、固定する関節は同じでも、
固定された学生の性別や筋力によってどのように健常歩行時と違うパターンをとるかは毎回違うので、
学生達の分析結果から新たな発見が得られて、とても意義深い授業になります!
下の写真の異常歩行では、右脚の股関節、膝関節、足関節のいずれかをテーピングで固定しています。
どの関節が固定されているか、わかりますか?
健常歩行
異常歩行
答え<膝関節の伸展制限(屈曲位固定)が正解でした!>
よかったら体験授業も行ってますので、ぜひ
オープンキャンパスへお越しください!