「日本人の平均寿命が過去最高になった」というニュースを聞いたことはありませんか?
長生きできるようになったことは、とても喜ばしいことです。
しかし、ここで一つ考えておきたいのが 「健康寿命」です。
私たちは人生のどのくらいの期間を、 健康な状態で過ごしているのでしょうか?
「平均寿命」と「健康寿命」は、似ているようで意味が違います。
0歳の人の平均余命のことです。
簡単にいうと、「その年に生まれた人が平均して何歳まで生きることになるか」を示す指標です。
健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間です。
「何歳まで生きるか」だけではなく、「何歳まで健康に生活できるか」に注目した指標です。
厚生労働省の最新の「令和7年(2025年)簡易生命表」によると、日本人の平均寿命は次のとおりです。
※厚生労働省「令和7年簡易生命表」による。
健康寿命は毎年発表されるわけではありません。
厚生労働省が現在公表している最新の健康寿命は、 令和4年(2022年)のデータです。
※平均寿命と健康寿命の差は、同じ2022年のデータを比較したものです。
平均寿命と健康寿命の差は、 「健康上の問題で日常生活が制限される期間」 を考えるうえで重要な指標です。
だからこそ、単純に「寿命を延ばす」だけではなく、 健康寿命を延ばし、平均寿命との差を小さくすること が重要になります。
私たちが目指したいのは、単に寿命を延ばすことだけではありません。 健康寿命を延ばし、できるだけ長く自分らしい生活を続けられることも大切です。
※「ピンピンコロリ」「ネンネンコロリ」は一般的に使われる表現であり、厚生労働省が定める医学的な指標・用語ではありません。
「日本人の平均寿命が80歳を超えた!」というニュースを聞くと、 「自分も80歳くらいまで生きるのだろう」と思ってしまうかもしれません。
しかし、ここで知っておきたいのが 「平均余命」です。
平均寿命とは、正確には 「0歳の人の平均余命」です。
つまり、すでに40歳、50歳、60歳まで生きている人については、 「0歳の平均寿命」ではなく、 「現在の年齢からあと何年生きると見込まれるか」という平均余命 を見る必要があります。
厚生労働省の生命表では、0歳だけでなく、5歳、10歳、20歳、30歳、40歳、50歳など、各年齢の平均余命が公表されています。
平均寿命
0歳の人の平均余命
平均余命
現在の年齢の人が、あと何年生きるかを示す数字
健康寿命を考えるうえで重要になるのが、 「自分で歩く」「立つ」「食事をする」「外出する」などの日常生活をできるだけ長く続けられることです。
理学療法士は、病気やけがをした方の身体機能の回復だけでなく、 日常生活や社会生活への復帰を支える専門職です。
だからこそ、理学療法士を目指す私たちにとって、 「平均寿命を延ばす」だけではなく、「健康寿命を延ばす」 という視点はとても重要です。
✓ 最新の平均寿命は、男性81.35歳、女性87.33歳。
✓ 最新の健康寿命は、男性72.57歳、女性75.45歳。
✓ 2022年の平均寿命と健康寿命の差は、男性8.49年、女性11.63年。
✓ 「平均寿命」は0歳の平均余命のこと。
✓ 自分自身の寿命を考えるときは、現在の年齢に応じた「平均余命」を見ることが大切。
【参考・出典】
厚生労働省「令和7年簡易生命表」
厚生労働省「平均寿命と健康寿命」
厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」