こんにちは!
理学療法学科昼間部3年生コースの授業風景をご紹介します。
今回は、脳卒中で半身麻痺となった方が、車いすで移動しやすくなるための車いす乗車姿勢の調整(シーティング)についての授業です。
既成の車いすは座面が「前上がり」になっており、そのまま座ると坐骨が後方に転がってしまい、上半身が後方に倒れやすくなるので、脚で車いすを漕ぐ力がうまく伝わりません。
そこで、タオルをスロープ状になるように畳み、車いすの座面に敷いて「前下がり」にすることで、上半身を前傾しやすくなり車いすを漕ぐ力が伝わるようになります。
また、フットサポートの高さも重要です。
フットサポートが高すぎて、太ももの裏が座面が浮いてしまうと座位姿勢が安定しませんし、骨盤の前傾もしにくくなります。
そこで、太ももの裏が座面に接するまでフットサポートの高さを下げる調整が必要になります。
こうした調整をした車いすを駆動してみると、そうでない車いすを漕いだときに比べて、前に進みやすく、上半身を自由に動かしやすくなることを実感してもらいました。
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シーティング前後の車いす駆動の様子
タオルの畳み方は企業秘密?ですが、日常の椅子に敷くことで腰痛予防にもなりますので、
知りたい方はぜひ
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