こんにちは!
病院では、入院された患者さんの体格や運動機能に合わせて車いすのパーツを調整することが必要です。
以前に勤めていた回復期病院でも、車いすのどのボルトを回せば、どの部分が動かせるようになるのか、知らない新人理学療法士も見かけました。
国家試験にも車いすの採寸の知識は求められますが、臨床現場では、実際に患者さんに車いすを駆動してもらいながら、どのように身体を使って前に進んでほしいのか、
明確な姿勢や動作のイメージを持って、その動きが引き出せるように車いすの調整を行っていきます。
とくに、車いす乗車時に足をのせる「フットサポート」の地面からの高さが高いと、太ももの裏が座面から浮いて座位が不安定になる、骨盤が前傾しにくくなるなどの悪影響が出るため、体格によって調整が必要な部分です。
下の写真がフットサポートを車いすから取り外した写真です。
どのボルトを回せばフットサポートの位置を上下できるかわかりますか?
正解は、一番底にあるボルトです。
これを車いすに附属している工具の穴に差し込んで回します。
下はフットサポートとつながる棒をパイプから抜いた写真です
ボルトを締めると、ウェッジ型のボルト受けパーツとフットサポートの棒にズレが生じて、パイプを中から押し広げる力が加わり、フットサポートが固定されます。
当校の学生もノーヒントで分解させると、全然関係ないボルトも外してしまい、戻せなくなったりします。
車いすや杖、装具などの福祉用具も、「解剖学」の知識が必要です。
専門学校東京医療学院では、人体だけではなく、理学療法に関わる治療用具の「解剖学」もイチから経験します!
よろしければ、ぜひ一度
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