「人間の骨は何個ある?」と聞かれたら、成人では206個と答えることができます。
では、「人間の関節はいくつある?」と聞かれたら、何個と答えるでしょうか?
「骨と骨がつながっているところだから、骨の数から考えれば分かるのでは?」と思うかもしれません。
実は……
「○個です!」とは
簡単に答えられません。
その理由は、「関節をどこまで関節として数えるか」によって、数が変わるからです。
関節とは、簡単にいうと骨と骨がつながっている部分です。
私たちの身体には、膝や肘、肩、股関節など、たくさんの関節があります。
しかし、ここで重要なのが、「関節=大きく動く場所」ではないということです。
関節には、よく動くものだけではなく、ほとんど動かないものや、わずかに動くものもあります。
関節の大きな分類
🔹 線維性関節
骨と骨が線維性の結合組織で結ばれている関節
🔹 軟骨性関節
骨と骨が軟骨などによって結ばれている関節
🔹 滑膜関節
関節腔をもち、比較的大きく動くことができる関節
つまり、膝や肩だけを数えて「関節の数」とするわけではありません。
「関節」と聞くと、膝や肘のように曲げ伸ばしする場所を思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、例えば頭蓋骨の骨と骨の境目も関節に分類されます。
頭蓋骨には「縫合」と呼ばれる骨同士の結合があります。
このような関節は、膝や肩のように大きく動くことはありませんが、解剖学的には関節として扱われます。
関節 = 動くところ
❌
動かない関節もあります!
“`ここまで読んで、「結局、何個なの?」と思った方もいるでしょう。
実は、人間の関節の総数について、すべての医学・解剖学で共通して使われる「○個」という決まった数字があるわけではありません。
これは、「関節」というものをどのように定義し、どの部分を1つの関節として数えるかによって、数え方が変わるためです。
例えば、手や足には非常に多くの小さな関節があります。これらを一つひとつ数えるのか、あるいは特定のまとまりとして扱うのかによっても結果が変わります。
だから……
「人間の関節は○個です」
↓
という単純な答えはありません。
“`関節には、身体を動かすだけでなく、骨格をつなぎ、身体を安定させるという重要な役割もあります。
特に膝や股関節、足関節などは、立ったり歩いたりするときに身体を支えながら、同時に動きを生み出しています。
一方で、頭蓋骨のように、ほとんど動かないことで脳などの重要な組織を守る役割を果たしている部分もあります。
つまり、関節には「よく動くための関節」だけではなく、「しっかりつないでおくための関節」もあるのです。
✔ 関節は骨と骨がつながる部分
✔ 関節にはよく動くもの、わずかに動くもの、ほとんど動かないものがある
✔ 頭蓋骨の「縫合」も関節に分類される
✔ 「人間の関節は○個」という世界共通の決まった数字はない
✔ 関節には身体を動かすだけでなく、骨格を安定させる役割もある
“`「関節はいくつ?」
実は、答えは「○個」ではありません。
数え方によって変わる。
これも人体の面白いところですね。
“`参考:National Library of Medicine(NCBI)「Anatomy, Joints」/National Library of Medicine(NCBI)MeSH「Joints」
“`