お疲れ様です。
当校昼間部3年制コースでは、2年次の「臨床運動学」という科目にて「歩行分析実習」を行います。
Noraxon社のUltiumという装置を使い、リアルタイムで歩行時の関節運動と筋活動をモニターし、
普通に歩行する条件(健常歩行)と関節にテーピングで制限をつけて歩行する条件(異常歩行)の2試行を行い、
各パラメータ-や、歩行速度、歩数など歩行パフォーマンスにどのような影響がでるかを考察します。
実験から結果確認、考察まではグループにて行いますが、
どこにも答えが載っていない、頭の中にあることを「文章化」するのはとても難しいです。
難しいですが、その実験内容を知らない第3者に向けて、伝えるチカラをに身に付けるには、
何度もディスカッションして、くりかえしレポートを書く以外にありません。
おかげさまで
学生が現れている現象をどのように説明すべきかを理解し、私のサポートなしでも伝わるように
論理を展開していかれるように成長するのを見るのは感慨深いです。
この取り組みができるのも、少人数制の当校ならではだなぁ、とつくづく思います。
今後、実習に行ったときも、実習ノートを毎日つけることになりますが、
実習指導者の先生の説明をただ聞いて、メモを取り、それをコピペしたノートを毎日作成するのか、
前提の知識を擦り合わせたり、自分なりの意見や解釈を先生に伝えて、ディスカッションした上で、
ノートに落とし込んでいくのか。
どちらの過程をとるかで、理学療法士としての成長は全く変わります。
頭の中にある「?」を相手に伝えるには、くりかえしの練習が必要なのです。