リハビリの仕事を知ろう!~理学療法士ってなに?~

リハビリの仕事を知ろう!~理学療法士ってなに?~

理学療法士の概要

理学療法士とは医師や看護師と同じ医療分野で活躍する仕事です。

実際にリハビリテーションを受けた人には、聞きなれた言葉だと思います。
理学療法士はリハビリを行います。
その定義は、『リハビリテーションとは、障害を受けた者を、彼のなしうる最大の身体的、精神的、社会的、職業的、経済的な能力を有するまでに回復させることである』(米国リハビリテーション評議会/1942年)です。
障がいをもつと日常生活活動に困難をかかえることがあります。
その問題を解決することにより最良の生活・人生を実現するためにリハビリを行います。

理学療法士は身体に異常が発生・予測される人に対し、日常生活が支障なく送れるように専門の知識と技術を駆使して支援をします。そして潜在する能力を最大限に発揮させ、日常生活の活動を高め社会への参加を可能にします。

理学療法士は寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くなどの日常生活の基本の動作の改善をサポートする動作の専門家です。

国家資格

理学療法士は厚生労働省が管理する国家資格です。

理学療法士になるには認可の養成学校(専門学校や大学)で3年以上関連科目を履修し、卒業して国家試験の受験資格を得た後、国家試験を受験し合格して国家資格を取得します。

国家試験は1年に1回の実施なので、しっかり試験対策をしていないと丸一年勉強をし直さなければいけません。とはいえ合格率は80%前後のため、対策さえ怠らなければ高い確率で合格することが可能です。

専門学校が人気の理由

取得する国家資格は同じであるため、就職では大学卒と専門学校卒で待遇の差はありません。

また大学のように一般教養を学ぶ必要がなく、修学条件とされている3年間で効率よく卒業できる専門学校には人気があります。
特に専門学校は分野特化で実習も多く、資格・就職サポートが手厚いのが特徴で、現場を目指すには適していると言えます。
逆に大学は学術的な側面から学ぶため、現場色が薄い傾向にあります。どんな理学療法士を目指すかで進路は異なるでしょう。

理学療法士に必要なこと

人体のこと、障害のこと、また心のケアに関することなど、非常に多岐に渡る知識を必要とします。
そのため最低3年以上の学習が国家資格の受験資格条件となっているのです。

具体的には基礎分野として理学療法概論や解剖学、生理学、心理学、運動学等を学んでいきます。
その後徐々に整形外科や神経系に関する学問へと細かく学んでいき、並行して行っていた実習が徐々に1日の中心となっていきます。
3年後半は国家試験対策に集中し、確実に国家試験を取得して就職できるようなカリキュラムになっています。

しかし必要なのは知識と実習経験だけではありません。
現場では学校で学ばないような問題にいくつも直面しますし、人の人生にも関わる仕事なので自身にかかる心の重圧も深刻化することがあるかもしれません。

そうしたときに求められるのは柔軟な対応力です。知識や技術の応用力とも言い換えられます。
相手をするのは一人ひとり違う人間です。教科書通りの処置で解決するケースはほとんどないといっても過言ではありません。
初めのうちはうまくいかないこともたくさんあるかと思いますが、そこでくじけず、患者さんと真摯に向き合い、適切な処置・対応を心掛けて学んでいくことが重要です。

理学療法士の活躍の場

理学療法士が働く現場として一番多いのは病院です。
病院と言っても疾患の回復度合いによってその種類は様々です。
基本的にはリハビリ室での施術となりますが、設備や程度によっては
ベッドサイドで行うこともあります。

 

病状としては、脳卒中などで後遺症の可能性がある場合や、
事故による神経に関わるケガ、
または肺炎やガンといった病気に伴う体力低下などがあり、
患者さんの状態に合わせたリハビリ方法を考えるのも理学療法士の仕事です。

 

他には高齢者向け施設や地域の保健センターで
体力維持のためのリハビリやセミナーの開催を行う場合もあります。
福祉機器の販売・製造を行う企業に勤め、製品の監修等を行う理学療法士もいます。

リハビリを学ぶなら東京にある理学療法士の専門学校へ

学校法人 常陽学園 厚生労働大臣指定 専門学校 東京医療学院

〒104-0033 東京都中央区新川1-10-18
Tel:03-3552-8511(代表)