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迷わず選んだ3年制の専門学校
1年早く社会に出る優位性

草場葵 さん

「最短ルートで理学療法士になる」と決めて専門学校東京医療学院に入学した草場葵さん。3年間をどのように過ごしたのか、現在の職場でどんな仕事をしているのか、詳しく語っていただきました。

3年制コース 卒業生
急性期外科病棟勤務(2026年5月現在)

草場葵 さん

草場葵 さん

幼少期に亡くなった母は
理学療法士
母と同じ職業に就きたい
という想い

──草場さんが理学療法士を目指したきっかけについて教えていただけますか?

 亡くなった母がきっかけです。母は私が10歳のときに他界したのですが、理学療法士でした。病院に隣接している介護老人保健施設で働いていたのですが、そこが結構アットホームな施設で。私たちも昼休みに遊びに行ったり、その施設の夏祭りに行ったり、折に触れて母が働いている姿を幼い頃から見てきました。勤務中とはいっても介入しているところを見たわけではないのですが、患者さんと接している姿を見ては、「お母さん、かっこいいな」と思っていたのを今でも憶えています。
 それ以上に、母が他界したあとに同僚だった方から仕事中の母の写真をいただいたりして。それが母も患者さんもすごい笑顔で、「理学療法士ってこんな素敵な職業なんだな」と思いました。今でも大事にとってある一枚です。私にとっての憧れは母なので、ずっとお母さんみたいになりたいという想いから、「なりたい職業は理学療法士」ひとすじですね。

大学進学希望から
進路をチェンジ
3年間で
理学療法士になれる優位性

──理学療法士ひとすじだった草場さんは、数ある養成校のなかから、専門学校東京医療学院を選んだのは何が決め手になったのでしょうか?

 実は、もともと大学に進学するつもりで高校3年生の夏までめちゃくちゃ勉強していたのですが、進路について父と話す機会があり、「お母さんも専門学校だったし、大学じゃなくてもいいんじゃないかな」と言われて。自然と話は「理学療法士になるために大学に行く意味はあるのか?」という話になりました。
 振り返ってみると、「まわりのみんなが大学志望だったから自分も大学に行かなきゃ」という流されるような形で考えていたことに気づきました。そこで改めて調べてみたら、理学療法士として働き始めた場合、大卒と専門卒で給与が大幅に変わるわけではないこともわかったので、一気に方針を転換しました。やっぱり、私にとっては「母と同じ理学療法士として働く」ということが一番大事なことであって、大学病院などアカデミックな場所で働くということに意味を見出しているわけではありませんでした。「だったら専門学校でいいよね」と。
 そこからいくつか専門学校を検討するわけですが、「1年早く社会に出ることができる3年制」「少人数制・担任制」に惹かれて専門学校東京医療学院を選びました。見学に行った際に先生と面談させていただいたのですが、他に候補だった学校よりもこちらの先生の方が話しやすい雰囲気があって、それも後押しになりました。
 私にとっては授業料も大きな要因でした。4年制だと単純に1年分が増えることになるわけですから。弟と妹がいたこともあって後が控えていたので(笑)、父に学費の面で負担をあまりかけたくないという思いもありました。1年分の授業料を浮かすことができて、さらに4年制の人たちよりも1年早く社会に出て理学療法士としての経験を積める。それが一番大きかったかもしれません。

理学療法士に
なるための勉強だけ
そのシンプルさが
3年制の魅力

──1年でも早く現場に出るという強い想いで入学された草場さんですが、3年間の学生生活を振り返っていかがでしたか?

 個人的には、もともと高校時代も勉強をずっとやってきたので、その延長戦のような3年間でした。大学生は自分で履修届を出すわけですから、自分の好きなように時間を捻出することができますが、私たちは毎日朝から晩までみっちり授業が詰まっているわけですから、それは高校までの間に経験してきたことなので、そこまでの違和感もありませんでした。周りの大学生と比べたときには、遊ぶ時間が少ないとは思ったこともありましたが、それも覚悟の上なわけで。
 それに、結局のところは理学療法士になるための勉強しかしていないので、根幹となるその部分さえしっかりしていればモチベーションが大幅に下がることはありません。一方で、大学の場合は英語をはじめ理学療法士に必要な授業以外も受けなくてはいけないこともあって、それをやらなくていいのも3年制の魅力だと思いました。本当にショートカットして必要な分だけ勉強して、最短距離でゴールに向かって進むことができる。だから、私自身はそこまで大変な3年間だったとは思っていないですね。

“東京の母みたい”な担任の先生
クラスメイトとともに
支えられた

──専門学校東京医療学院の学生は、「先生との距離の近さ」に魅力に感じています。草場さんに取って先生との関わりはいかがでしたか?

 まず最初にびっくりしたのは、新入生オリエンテーションのときに、「私がみんなの担任だから、私のLINEを追加してね。何かわからないことあったらLINEでちょうだいね」と言われて。「え、先生とこんな距離近いんだ」と思いました。そんな連絡を取り合うツールを今まで先生と交換したことなかったわけですから。いくら先生と生徒の距離が近いといっても、これまでのように学校で会うだけの関係なのかと思っていたので、初手からインパクト大でした。
 3年間を過ごしたいま、間違いなく言えることは「私の学生生活で出会った先生方のなかで一番コミュニケーションを取ったのが、東京医療学院の先生方である」ということです。みなさん、わからない所もその問題だけを教えてくれるのではなく、わかりやすい資料を準備していただいたりしてサポートをしてくださいました。勉強のことだけではなく、いろいろな話を親身に聞いてくださって、とても嬉しかったです。とくに担任の先生は、「プライベートな悩みも含めて何でも話せる東京のお母さん」みたいだなと感じています。泣きながら話をしたこともありましたね。何でも話せて頼りになる大人が近くにいるというのは、すごく心強いことだと思います。
 国家試験の勉強面では、担任の先生が大晦日に勉強後にモチベーションを上げるために、寿司・ピザパーティーを開催してくださったことはとても記憶に残っています。

実習先の総合病院で
目にしたもの
急性期の病院への入職を決断

──草場さんにとって長期実習はいかがでしたか?

 もともと私は急性期の病院を希望していたのですが、結果的に大学病院に行かせていただきました。私自身はもともと「この領域一本!」というタイプではなく、勉強していくうちに“あの領域ももこの領域も面白そう”となったタイプなので、それらを全部見ることができる総合病院は願ったり叶ったりの実習先でした。提出物も多く、常に緊張感があって身体的にも精神的にも大変ではありましたが、現場でしかわからないことをたくさん知ることができました。頼りになるクラスメイトや先生から離れて過ごすということで、最初は気が張っていましたが、担任の先生が定期的に連絡をしてくださったり、実習地訪問の際に面談をしてくださったりしたのでとても心強かったです。

──実習を経験して、入職先を決められたのでしょうか?

 そうですね、急性期へ行きたいと思うようになりました。実習ではクリニックも大学病院も経験できたのですが、結果的に「クリニックに行く前の急性期の段階でもっとやれることがあるはず」と思うに至り、今の勤務先への入職を決めました。

急性期病院の外科病棟に勤務
ここだからこそ得られる
やりがい

──草場さんが入職されてから、この取材日時点で1年と2ヶ月が経過しています。理学療法士として働きはじめて、この1年あまりはいかがでしたか?

 本当に早かったですし、急性期病院でのやりがいをすごく感じています。身体的にも精神的にも不安定な患者さんが多いですが、理学療法士が関わることで気持ちが落ちている方でも持ち直してくれたり、最終的に感謝の言葉をいただいて笑顔で退院されていく姿を見るのは大きなやりがいのひとつです。
 いま私がいるのは外科病棟なのですが、急性期であるからこそ、なかには退院できずにそのまま亡くなられてしまう方もいらっしゃいます。そういうときは、「最後にこの方の笑顔を見たのは私なのかもしれない。最後に心を開いてくれたのは私なのかもしれない」と思うようにしていました。2年目ですから、知識や経験がまだまだ足りないのは当然なのですが、それでも私にできることを考えたとき、「その方の最期に寄り添いながら関わること」を大事にしています。
 担当している人数が多い看護師の方々よりも、理学療法士のほうが患者さんと一緒に過ごす時間が長いんですよね。理学療法士はリハビリに入ると強制的に40分から1時間は患者さんと1対1でお話することになるわけですから。その際に、看護師さんには言えなかった本音を伝えてくださったり、リハビリの介入の仕方や関わり方を変えて心を開いて笑顔を見せてくださったときなどは、やりがいを感じていました。亡くなる方もいらっしゃるからこそ無力感に苛まれることはありますが、理学療法士ならではのやりがいも感じることができています。

4年制の人たちよりも1年早く
理学療法士になって
気づいたこと

──草場さんの1日のスケジュールはどのような感じですか?

 朝8時過ぎに出勤して、情報収集をしてから患者さんへ介入します。午前と午後あわせて10~12人程度の介入をしていますね。介入業務終了後と合間の時間にカルテ記載をしてます。1日の業務内容が終わったら、だいたい18時前後で退勤するというのが平均的なスケジュールです。

──この春からは後輩が入ってきたと思います。もしかしたら、4年制の養成校を卒業した草場さんと同い年の方もいらっしゃるかもしれません。あらためて3年制を卒業して理学療法士になれたことについての想いを聞かせていただけますか。

 やっぱり、4年制の学生がこの春から入職して初めて経験することを、私はすでに経験しているというのはとても大きいですね。その人たちが壁に直面しても、経験済みの私から伝えてあげられることもあるかもしれません。同い年だからこそ気兼ねなく相談してもらえるでしょうし。3年制で、4年制の人たちよりも1年早く就職して自立することができたことは大きなメリットしかないですね。

──草場さんが目指す理学療法士像や将来の目標を教えてください。

 患者さんはもちろんのこと、職場の先輩からも後輩からも一番頼りにされる理学療法士になりたいなと思っています。ただ、そこに到達するためには、まだまだや知識と経験、精神的なケアの部分が必要になってくるということをこの1年あまりで実感しました。
母と同じ理学療法士になることができたので、あとは理学療法士としてのかかわり方の面で尊敬してもらえるように、これからも仕事に邁進していきたいですね。

草場葵 さん

受験生へのメッセージ

 理学療法士という職業はAIにとって代わられない職業の代表として扱われていますが、実際にすごくやりがいがある職業だと思っています。その点は自分がその職業に就いてみて実感していることでもあります。
 3年制だから、理学療法士になるための勉強は大変だと感じるかもしれませんが、私は専門学校東京医療学院での3年間の学生生活がとても良い環境だったと思います。頼れる先生方と同じクラスの友達に囲まれて勉強を頑張った3年間は、学生生活のなかで一番充実していました。楽しみながら勉強して素敵な理学療法士になれるように頑張っていただきたいですね。

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